Sunny Record

アニメラブライブ!の、私見会場です。

アニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第10話「夏、はじまる。」感想 〜Stand by STAR〜

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魂はシンデレラのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちはおはようございますこんばんは初めまして毎度どうも、Sunny Roadと申します。以後お見知りおきを。

 

さて、毎度ながらに今回もアニメラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第10話の感想をこちゃこちゃ書いていこうと思います。ここまでの全9話でニジガクメンバー9人を一人ずつスポット回として掘り下げ、ここからいよいよストーリーラインが本筋へと移行していきますね。メンバー掘り下げと並行して自己紹介PVを撮ったり、校内新聞部から取材を受けたりと、同好会全体としてちまちま草の根運動みたく活動はしていたんですが今回からはガッツリ9人同時活動をしていきます。

 

何てったって、「夏、はじまる」からですね。「高校生」、「部活」、「夏」。3つのキーワードが重なって連想されるイベントなど一つに決まっているでしょう、せーの。

 

合宿だー‼︎

 

ってなわけで今週は合宿回です。やったー!学園・部活アニメとしてはド定番、深夜アニメとしてはサービス息抜き回、ソロライブPVをマジのマジで9人分用意しやがった制作スタッフ各位の猛者たちにとってはお疲れ様回となりますね。いやほんま、頭が上がりませんわ・・・それもあってか、今週はちょっぴり作画が不安定なシーンもありましたねぇ。

 

自分も深夜アニメをそれなりに観てきたから言える内部事情ですが、キャラデザ変えて良かったよね。いや結果論かもしれませんけど、ここまでラブライブ!特有のこう、こってりしたキャラデザを継いで今作も作画してたらソロPV9人分なんていう割と前代未聞の所業だと思います。PV制作班と作画班は別だとは思いますが、作画の時点で詰まってたら後の美術班・動画班・効果班・音響班PVとアニメーションを繋げる技術班などなどその他諸々ぜーんぶ後がつっかえてもう血眼の戦場になること必至だと思いますよ。そう考えたらキャラデザをライトに仕上げて少しでも作画班の負担を少なくするという効果がもしあるのなら、このラブライブ!史にとって意外と大きなキャラデザ改革はWin-Winとも言えるでしょう。

というか具体的には、前々作、前作室田雄平様のデザインを基にしたキャラデザは目の大きさ・線の太さ、目の輝き(白くり抜き)の大きさ、陰影の濃さなんかがかなり特徴的でした。別にこき下ろしてる訳じゃないですよ。ただそれを実際にアニメーションするにあたって、描く側も観る側もそれなりに高カロリーに感じてたようにも思えます。「あ、これアニメラブライブ!だわ」って深夜アニメファンならぱっと見で一発で気付く作画、ですよね?それがアニメラブライブ!ブランドとして機能してる部分もあったのですが。

 

実際ここまでの9話で、キャラデザの可愛らしさやボディのエッチさに頼らずとも「キャラ」を彫り深く、愛らしく描くことはできると、視聴者側も確信出来る程の出来映えでしたよね。何を隠そう、璃奈ちゃんいうキャラクターが全てを証明しています。表情は変わらないし璃奈ちゃんボードで顔は隠すしボディラインは貧s

 

 

いや何の話しとんねん。合宿はよせえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あぁ、まぁ・・・はは・・・(苦笑)

 

 

開始10秒で安売り媚び百合営業を見せられて困惑しましたね。これ普通に初見さんどう思っただろうか。絶対「ああこの2人がニジガクの固定百合カップリングなのね」みたいに受け取ったでしょ。そういう安売りするから嫌なんですよ。これについてはまた後で書きます。

別に否定もしないし今回の総評での減点対象ではないですけど・・・悪い部分でのラブライブ!過去作オマージュも取り入れていく10話、でもあったなぁと感じましたね。

 

このシーン、かすみちゃんがテストで酷い点数を取った・・・と捉えられますが、さりげなく不要な情報を削ぎ落としてますね。

夏合宿が間近に控えられていて、制服も夏服半袖、それでいてテストの結果が返却されるとなると、普通に考えて作中の時間は1学期末という時期になると推察できますが、ここでのシーンは「夏休み」という単語のみしか使ってません。

しかしこのシーン描写と「いよいよ夏休みだ!」と言わせるだけで視聴者側は「ああ、今作中では7月末ごろくらいかな」と勝手に想像してくれ、今まで季節感の無かったソロ担当回から急に「限りある時間の中で生きるスクールアイドル」としての時間が熱を帯びてくるという、必要最低限の情報だけ観せることで後から視聴者の想像で補完させる手法がなされています。そういうさりげないのはオタクは大好きなんよね。

 

後この場面の何が好きかって、サラッと流されてるとこ。いつものアニメラブライブ!ならかすみちゃんおバカイジが待ってましたと言わんばかりになされ、補習だの他の娘の学力はどうの何だのとキャラを使い潰すまでグリグリ弄り倒すのが主流で、これに乗じて2次創作もどんどん捗るまでが様式美みたいなものと思うんですが、過度にキャラの弱い部分をイジり過ぎないというのはアニメニジガクがかなり気を遣っているところなのかな、というのを如実に感じますね。このことは後のせつ菜ちゃんのシーンでも書きますね。

まぁ自分みたいな画面の中の女の子の掘り下げは生身の生きてる女の子のように丁重に扱ってほしいとアニメラブライブ!で常々願っていた繊細厄介視聴者勢はどマイナーだとは思いますが・・・アニメニジガクはそういう細かいシーンの処理まで気を配ってくれているから好評に繋がるんでしょうね。ちりつも。

 

 

 

 

 

 

 

 

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という訳で合宿に出発です。出発といってもどこかに遠征するわけではありません。合宿地はここ、虹ヶ咲学園です。合宿専用施設まで敷設されてるとかやべえな。そら廃校のはの字も出んわ。自分の学生時代にも合宿棟というものがありましたが当然ここまで大規模じゃなかったですしナイトプールなんて以ての外ですよ。どの部活も最初合宿棟の掃除から始めるような年季の入った社宅みたいな造りでしたねぇ。

そもそも10話で合宿回をするというのは何を隠そうアニメμ’s 1期のパロディでもあるんですね。μ’s真姫ちゃん(当然のように複数所有している)西木野家別荘を貸してくれてそこを合宿地としていましたが、合宿回でありながらやってることはニジガクオリジナル、というのが丁度良いですね。後に大部屋でみんなで並んで寝るシーンを観ると、どちらかといえばアニメμ’s 2期12話の方が雰囲気的には似てますね。あれも一応合宿申請してますし。

 

 

 

 

 

 

 

 

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まぁいつか絶対来るとは思ってたよ。

(鍋の取手にも吹き出した煮汁が付いてるの、地味に作画芸が細かい)

 

かすみちゃんのお勉強苦手キャラと同じく、せつ菜ちゃんお料理苦手キャラ。ぶっちゃけ、イジりやすい設定だとは思うんですよ。美少女アニメ的にはありがちで、そこまでキャラのイメージを著しく損うわけでもない、ドジで可愛らしい一面を描く上で筆頭みたいな設定だとは思います。それは認めます。で、ことアニメラブライブ!においてはキャラの弱点的部分を過剰に演出飛ばして他のキャラも巻き込んで、というように執拗にイジる多発事故みたいな傾向がかなりありがちだったんですよね。

 

しかし今回のアニメニジガクでは、先のかすみちゃんの件もそうですが弱点的一面をかなりソフトに仕上げてるというか、穏便に、無事故でサラッと流してる風にシーン作りがされてるのがとても穏やかに観れて良かったです。果林さんの方向音痴な一面なんかもコミカルに仕上げてましたよね。このシーンで言えば、せつ菜ちゃんの料理を味見する璃奈ちゃんは一度も「マズい」とは言ってないんですよ。いやどう見てもこの紫色の毒々しい煮汁はメシマズキャラのそれだろとツッコミ必至でしょうけど、はっきりと不味いとは言わない。当然トイレにも駆け込まない。意思表示も最低限に。璃奈ちゃんボード上でかなり焦ってはいたものの、前衛的な味と形容するのがいいとこでしょう。

で、いざ夕食シーンでは彼方ちゃんがこっそり味付けをマイルドに調味して無事故。流石に見た目は猟奇的のままでしたが、弱点も含めてキャラの描写を丁寧に、刺々しい演出無しで描くことに注力してるのが嬉しいんですよ。善子ちゃんの味覚神経がヤバくてルビィちゃんがタコ焼き食って顔真っ赤にして、みたいなのも様式美で良いとは思うんですけどね。でも敢えてそういうドタバタを選択しないのが、アニメニジガクらしさがあって良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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料理作画、ヨシ!

 

いやほら、アニメ業界で大皿料理はある意味鬼門だから・・・食器やカトラリーも質感あるし、作画班が日常回でも気合い入れてるの見ると涙出てきちゃう。どうかいっぱい寝てください。

 

お皿は紙皿っぽくて飲み物が2Lペットボトルのお茶っていうのが良い感じに庶民の催事感出てますよね。逆に料理だけがオシャレで浮いてるというあべこべな世界観がテーブルに繰り広げられています。メンバー各々が各々らしい料理を振る舞った結果エマちゃんインターナショナルクッキングがカラフルに、果林さんの意識高めのスティックサラダがオシャレに、彼方ちゃんの主に妹の遥ちゃんに振舞われる嫁スキルとしての強さたっぷりの手作りピザが豪華に、食卓を彩ります。

 

 

 

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これ何・・・?

 

自分、スイーツに詳しくないので全然見当もつかないですが、着色されたゼリーか何かかな?かなり色鮮やかな有色透明のものがグラスに入っています。かすみちゃん璃奈ちゃんの合作とのこと。皆が頬をほころばせながら口に運ぶ姿を見て「最近の女の子の流行りは分からんのぅ」とおっさんみたいな戯言をつぶやいてました。これアレですね、8話で1年生ズが挑戦してたレインボーパンケーキからヒントを得てるんですかね。

 

 

 

 

 

 

 

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このシーンだけ見ると授業参観の縮図。

 

せつ菜ちゃん担任教師、しずくちゃんかすみちゃんが生徒、彼方ちゃんが保護者ね。

それぞれのメンバーがどんなステージを披露したいかという話の流れでハイ、ハイ!と挙手してから発言する1年生ズかわいい。

まぁ今回、冒頭のしずくちゃんかすみちゃんのシーンも一応含め、またこの後の緊急肝試しイベントの方でも描かれますが1年生ズが単純に仲が良くてほっこりしますね。

それもそのはず、しずくちゃん「自分」を積極的に、溌溂と曝け出せているからに他なりません。どちらかといえばしずくちゃん本人がその場の空気関係なく明るく振る舞うことを敢えて意識的にやっている風に見えます。かすみちゃんをイジってみたり、挙手して発言してみたり。誰の何の目も気にしてあげない、利口でない自分を受け入れてくれる居場所と友人を見つけたという喜びをビシビシ感じられます。明るく積極的なのが本来のしずくちゃんなのかといわれれば否定も肯定もできないでしょう。それもまた彼女の一部でしかない、演じられた自分の一つです。それらの面相一つ一つがモザイクアートのように連なって、一つの桜坂しずくである。やがて一人を選ぶ物語。今は続きでいいんですよ。

 

 

 

 

 

 

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まず聞き込みからやろ。捜査の基本や。

 

 

まず始めにここのシーンの良さで伝えたいのは、うーんこれ何か伝わりづらいかもなんですけど、大部屋で同じグループの子が各々違う方向向いてそれぞれ好きなことしてまったり過ごしてるっての、何かすっごいリアル感ない?

ぶっちゃけ今週で一番グッときたシーンってここなんですよね。

こういう場面ってせっかくの非日常!せっかくの学校お泊まり!みんなで寄り集まって今宵は楽しもうぜー‼︎って、何となく暗黙の了解で全員で共通のレクリエーションやトランプに興じたりお喋りに花を咲かせたりするものじゃないですか。そうじゃなくて、必ずしも全員が顔を寄せる必要は無く、少人数同士寄り集まって各々が各々の好きなことに熱中するっていうのがいかにもアニメニジガクらしい。

果林さん、エマちゃん、愛さんお姉さん組3人はファッション雑誌に夢中、しずくちゃん璃奈ちゃん携帯のゲームに熱中、せつ菜ちゃんは・・・独りで何タブレット見つめてんの・・・?いや何か・・・ゴメンな・・・。生徒会長でもある手前、夜中にむやみに退室して出歩くのも憚られたんですかね。きっとそう。

コミュ障陰キャのデリケートな部分に触れそうなハブられ感はこの際無視して、この真の意味での自由行動を心のどこかで求めたんよ。夕食のシーンの侑ちゃん「やっぱりみんな、バラバラだね」という言葉をこういうさりげないシーンで深みを持たせる、巧い

 

 

 

 

 

で、歩夢ちゃんが即決でテレフォンしたシーンなんですが・・・いや何でまずその場の他の娘に聞かねえんだよ。携帯依存症、というよりは対象である侑ちゃん依存症になりかけてますが、それにしたってちょっと目を離した隙に居なくなっただけなのに執着がすごい。おトイレかなー?すらも言わないからね。脳内フローチャートの選択肢が無さすぎる。方向音痴ってわけでもないんだから・・・

 

うーん。ニコイチみたいな古い流行り言葉があるように、傍に常にいてくれてないと安心できないみたいな重苦しい愛を謳う女の子ならそれ相応に見ますけど、わざわざこのシーンを削らないで描写するまで歩夢ちゃん侑ちゃんへの思いをどっさり用意されると、もう2人の関係はそれだけで相思相愛の恋愛関係にしか見られなくさせられてるというのが何つーか、軽率で記号的だねって思いますよ。

いやね、別に百合カップリングを否定したいわけじゃないんです。くっつけ方・絡ませ方が露骨で単調なのは巧くないでしょって言いたいんですよ。このキャラとこのキャラを適当にベタベタさせとけばええやろー、この2人でキャッキャウフフさせとけば2次創作盛り上がって大成功やー、みたいな安直な考えでそのキャラたちの心情に深く寄り添わずにキャラとキャラ同士の接点や交流を消費させるやり方って、現実の女の子に即した考え方じゃないじゃないですか。

お色気シーン・サービスシーンに関しても言えることですが、キャラはオタクを満足させるだけの道具じゃないってところが自論です。自分から美少女アニメ見といてそれを言うのは時代の潮流に逆行しているというかかなり硬派だとは思いますが、アニメニジガクもその辺の百合カップリングに関しては歴代アニメラブライブ!シリーズよろしく脇が甘かったと感じました。平たく言えば、初見さんにも説得力があるようなじっくりとした関係の描き方をしてほしいってだけです。侑ちゃん・歩夢ちゃんにしろ、しずくちゃんかすみちゃんにしろ、初見さんにとっては彼女らが他媒体の展開でどれだけ交流があって懇意だったのかを知らないわけでね。幼馴染だろうとクラブメイトだろうと、どれだけバックグラウンドで積み重ねてきていようと初見さんからしてみればアニメの描写からしか彼女らの関係が如何程かを読み取ることはできないんです。

 

話が逸れました。人と仲良くなるのに慎重なオタク君は繊細だなぁ、程度に読み流してください。

 

 

 

 

 

 

 

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それはハロウィンやろ。

・・・ってツッコミ待ちだったであろう1年生ズの仮装大会肝試し。そうそう、しずくちゃんはそれくらい演じることに罪を感じないでいてほしい。璃奈ちゃん、シーツの上から璃奈ちゃんボード貼らなかったら誰か分からないから貼らなかったら(誰か分からずに)逆にマジモンのホラーじゃんって発想に気付かないのがかわいい。いや声でバレるか?まぁ彼女は電撃G'sマガジンでのインタビュー曰くオバケは信じない派らしいのでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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侑ちゃんは誰のどんなライブを観たいか、という愛さんの質問に対して思索に耽っていました。辿り着いた場所はやはり音楽室。侑ちゃん中川菜々=優木せつ菜と改めて出逢った場所であり、そんな彼女が奏でる曲は勿論「CHASE!」。

3話で素人同然の手つきで奏でていた彼女はどこへやら、この短期間で少しずつ練習を重ねていたらしく今となってはかなり立派な腕前。まだほんの少し躓く出来映えなのが可愛らしいですね。侑ちゃん、部屋に音楽機材無さそうだったし本当にいつ練習したんでしょうね。休み時間とかの合間を縫って少しずつ、とかでしょうか。それくらい、夜中にこっそり忍び込んで弾くくらい、めざましい速度で上達するくらい、侑ちゃんにとっては「CHASE!」大切な曲です。彼女があのステージで優木せつ菜の歌を目の当たりにした瞬間、どことなく消費してしまっていた退屈に日常が吹き飛んで、スクールアイドルという"音楽"が胸を焦がしました。きっと穂乃果ちゃん真姫ちゃんのピアノを観た時のように、千歌ちゃん梨子ちゃんのピアノを偶然聴いた時のように、スクールアイドルの物語が色濃く華開くとき、常に「ピアノの旋律」が関わってくるんだなと淡い期待は抱いていましたが、アニメニジガクでは侑ちゃんというスクールアイドルにならない存在の女の子が強い憧れを持って鍵盤に指を踊らせます。

そしてその憧れが、今目の前にいる。こんな短い時間の中で、優木せつ菜が生徒会長であること、見かけによらず臆病で頑固なところ、勢い任せで同好会を権力頼りに振り回してしまうところ、料理が個性的なところ・・・侑ちゃんの描くこの物語は優木せつ菜という女の子の色んな一面を引き出してくれました。こういう書き方だとギャルゲーの主人公みたいですが、一つ違うのはせつ菜ちゃんの方もまた侑ちゃんという一番近しいファン一号が自分をどう見てくれているか、自分のステージはどんなもので、どれほど強い、強すぎる思いに溢れているかも分かることです。ステージと、オーディエンス。それぞれ必ず並び立たない、目線の違う者同士が惹かれ合ったことでお互いの視点に良い影響が及び、「みんな、バラバラ」である同好会らしいスクールアイドルが少しずつ出来上がっていく。そんな喜びが、夜の音楽室に響き渡ります。

 

 

 

 

 

 

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ブコメ三角関係みたいなのやめろ。

 

さっき書いたのでもうチクチクしつこく書きませんけど、このシーン誰がどう見ても「侑ちゃんが私がいない間に他の女の子とイチャイチャしてる・・・」みたいにしか捉えられない描き方ですよね。そうなると侑ちゃんをアニメ制作側が必然的に天然ジゴロみたいに捉えているといっても過言ではないので、まーたこれ露骨な百合描写だよー。と言いたいところですが、逢瀬相手がせつ菜ちゃんだったというところがこれまたニクいですし、この10話の肝となる部分なんですよね。歩夢ちゃんがはっきりモノローグとして発露してるわけではないですが。

 

 

 

歩夢ちゃんが今ここにいる理由。歩夢ちゃんがスクールアイドルをやっているきっかけは、侑ちゃんと同じです。優木せつ菜ちゃんのステージを見て、自分が心中で大切に抱えていた「かわいいものが好き」という気持ちを正直に伝えたい、「かわいい自分」という夢の自分を相手に見てもらいたい思いが彼女を突き動かしています。ただしその見てもらいたい相手、応援してもらいたい人というのが侑ちゃんですいつも隣で歩いてて、自分に似合う「かわいい」を探してくれていた、大切な人。

真心を大事にする歩夢ちゃんだからこそ、誠意を持って精一杯、なんてダジャレではないですけど、自分が探す「かわいい自分」を見てもらう相手は他の誰でもない高咲侑ちゃんその人です。

 

自分はしずくちゃん回である8話で、「一番大切なのは、見てもらうこと」と書きました。ただこれは逆に言えば「見てもらわなければ、アイドルはアイドルになれない」んですよ。どれだけ自称アイドルを名乗っていても、誰か一人でも応援してくれる人がいなければただのイタい人です。とすると、誰か一人でも見てくれる人がいさえすれば、どれだけ平凡で普通の女の子でもアイドルたらしめる。誰しもが誰かにとってのシンデレラになれる。アイドルっていうのは、それ程すごいパワーがあるものだと自分は思います。

 

 

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歩夢ちゃんにとって、「見てくれる人」というのはただ一人、侑ちゃん。彼女だけでいいんです。そしてその侑ちゃんというのはファン一号でありながら、幼馴染でもあります。長年同じ時間を共に過ごしてきた、同じ思い出を共有してきた関係はまるで熟年夫婦。この皿洗いのシーン、最初は何となく距離感あったのに微笑み合うシーンでは近くなってるのは、歩夢ちゃん侑ちゃんの気持ちを再確認したからです。小学校の林間学校の皿洗いなんていうかなり些細な出来事で侑ちゃんとの友情を確認させるというのは結構酷なことかもしれませんが、まぁ女の子って些細な記憶とそこで感じた感情をかなり詳細に憶えてたりしますからね・・・やぁ恐ろしい。実体験ありますとも・・・言わないけど。

その時の出来事とそこで保存された感情を思い出すことが、自分を未来に突き動かし、証明する為のお化粧です。まぁでもこれは男女関係なく、ですよね。こと幼馴染という関係では、そういう思い出を脳内アルバムに保存して、「一緒に一歩ずつ成長しているんだな」と思うことで安心感を得ています。ただこの安心感が曲者で、みんな知らず知らずのうちにこの気持ちを足枷にしてしまう幼馴染だから常に一緒に仲良く、二人三脚でなければいけないと思いがちです。

 

そもそも皆さん勘違いしがちなのですが、幼馴染だから仲良しでいたいという気持ちを持ち合うのが幼馴染といわれれば微妙に違います。

寧ろ逆、仲良しでいられたから幼馴染なんですよ。

神に〜さまも言っていましたが、「幼馴染」という関係は前提で機能するのではなく、積み重なった思い出と共有した感情の記憶の上で初めて成り立つ「結果」の関係なんです。幼馴染だから自分と相手が同じ目線で常に一緒に歩いてくれる、とは限らない。多くの人がその甘い関係に安心してしまって、ついつい「幼馴染」を前提に置いてしまう。幼馴染だからいつも味方してくれるだろう、並走してくれるだろう、最後に必ず私を救ってくれるだろうという考えは、残念ながら甘えなんですよ。幼馴染である前に、性格も感性も少しずつ違うひとりの人間

ですからね。

 

 

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現に侑ちゃん歩夢ちゃんも同じせつ菜ちゃんのライブを観てから、居場所は同じでも全く別々の道を進み始めています。歩夢ちゃんスクールアイドル侑ちゃんスクールアイドルに一番近しいファン一号でありサポーター

1話で、歩夢ちゃんはそんな侑ちゃん「約束」を言い渡しました。彼女がステージという一歩高い目線に立つ代わりに、侑ちゃんはそれを観客席で必ず見届けるファン。スクールアイドルを始めよう!と一念発起した当初は歩夢ちゃんしかいなかったので事実上歩夢ちゃん専属ファンでしたが、2話のかすみちゃんとの出会いの時には専属サポーターかどうかは自分でもよく分かってない風の返答でした。そうです、1話からずっと侑ちゃんは、ステージに立つ全てのスクールアイドルのファン一号でありたいという願いと憧れを変えていません。この時点で既に侑ちゃん歩夢ちゃんは線で繋がっていた関係が、点と点に戻ったのです。お互いがお互いに信頼を置きながら、されど別個で自分の世界の裾野を広げ、成長していく。

しかしこれもまた侑ちゃんにとっては後退ではなく進展でした。それまでステージの上の偶像のような遠い存在であったスクールアイドルたちが、関わって出逢う中で実は自分と同じ目線の女の子たちであること、ステージでの表現やその対象、影響に色々な悩みを抱えた子たちであることを知りました。そしてそれは原初の憧れである優木せつ菜ちゃんにとってもそう。彼女が中川菜々でいなければいけない理由やちょっとかわいらしい一面なんかを知って、この短期間にグッと距離が縮まった。冗長になりましたが、せつ菜ちゃんとの逢瀬のシーンはそういう意味が込められていたのではと思います。

 

 

 

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一方、歩夢ちゃんはどうでしょう。

実は自分、1話の時点で少し気がかりではあったんですよね。彼女が偲ぶステージは、1話で完結してしまっているんです。

他の8人のメンバーは全員、ソロ回最後でライブを披露することが「これが"自分"を表現する第一歩」であることが共通しているんですよ。つまりまだ伸び代があるというか、後に続く物語性を感じられる終わり方として構成されているんです。誰か一人の為にステージを、という点ではエマちゃん歩夢ちゃんは共通しているようにも見えますが、エマちゃんは元々みんなと手を繋いで歌い踊るというスクールアイドルでの目標を胸に来日したんですよね。

 

ただこの歩夢ちゃんという女の子だけは、侑ちゃんが観てさえくれていれば彼女の物語はハッピーエンドなんです。

確かに彼女は「かわいいものが大好き」という、かすみちゃんに似通った動機がスクールアイドルを志すきっかけのひとつになってます。ですが元を辿ってみれば1話では、そこに「かわいいもの」を探してくれる、自分にあてがってくれる侑ちゃんのことを真に慕っている様子が伺えます。侑ちゃんさえ一緒にいてくれれば、侑ちゃんさえ一緒に歩いてくれていれば、それを実感することさえ出来れば上原歩夢はスクールアイドルである。彼女がこの10話の夕食のシーンでどんなステージをしたいかを各々明かした際、「ステージに立つだけで、胸がいっぱいになりそう!」と吐露していたのがその証左でもありますね。

なのにその侑ちゃんが、お皿洗いで同じ気持ちを確認した、変わらないはずだった大切な関係が、いつのまにかせつ菜ちゃんと懇意になるほど先んじてしまっている(ように見える)。

侑ちゃん探しを最初に始めたのが歩夢ちゃんからだったのにせつ菜ちゃんが先に侑ちゃんを見つけたこと、

歩夢ちゃんせつ菜のことをせつ菜さんと呼んで、スクールアイドルとしての敬意を込めていたのに侑ちゃんは最初からせつ菜ちゃんとファン目線で親しげに呼んでいたこと、

このシーンと後のスクフェス開催のシーンも含め、歩夢ちゃん侑ちゃんを見上げる形の構図になってしまっていること、

状況証拠は十分でしょう。実際の侑ちゃんは全然自覚が無い、と書くと正に無自覚天然ジゴロみたいになっちゃいますけど、自分がスクールアイドルみんなを大好きでいるうちに、今まで何にも靡かなかったのがどんどん自分に正直になっていくさまを精神的成長と捉えられるというのもまた、歩夢ちゃん視点で置いてけぼりと感じられる大きな要因となりました。こういう風に10話を解釈すると、どんどんこの10話の根幹がアニメサンシャイン‼︎1期第11話とも共通するオマージュとも捉えられますね。

そこで登場する千歌ちゃん曜ちゃんの関係は、少し幼馴染の捉え方が違います。主に曜ちゃんの方がなのですが、要領が良いと思われがちだった彼女はそれ故に一緒のことを一緒にこなせずいつも途中で辞めてしまっていた千歌ちゃんとすれ違っていることを思い悩んでいました。つまり、最初から自分が千歌ちゃんと違うステージや目線にいつもいることが分かっていたんですね。だからこそ共通して熱中できる大好きなスクールアイドルというもので彼女は彼女なりの幼馴染らしさを認めました。

 

歩夢ちゃんは・・・もう説明は要りませんよね。先ほど書いたように丸っきり逆です。自分と侑ちゃんは同じ放課後で同じ食べ歩きをし、同じショッピングを経て同じ価値観であることを共有してしまっている。侑ちゃんは性格やファッションこそ違うけど、自分の分身、双子の妹同然ってくらいまで気さくに親しげにしていた様子が1話から見て取れます。スクールアイドル同好会に入ってそれぞれ同じ立場ではいられなくなったけど、自分と侑ちゃんは同じスピードで成長してくれると、過去で重ねた慣れと慢心が理解を遅れさせてしまっている。人間は自分で成長したい!と思う時ほど成長できないものですが、実は他者から見れば知らず知らずのうちに精神的に成長していると見られてるものですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そしてそんな心にわだかまり始めた不安をよそに、侑ちゃんは一足飛びでどんどん自分の大好きな気持ちに拍車がかかります。自分の観たいステージは、全てのスクールアイドルがステージに立つこと。それだけじゃありません。スクールアイドルが好きな全ての人だって同じように心をときめかせる、夢の祭典が見たい。

 

 

 

「スクールアイドルフェスティバル‼︎」

 

 

 

 

いやぁ、「ここで来たか・・・‼︎」と思いましたよ。思わずガッツポーズ。いやね、これまた「またまたぁ、後出しでしょー?」って言われるかもしれませんが、実は自分、本編にアプリゲームであるスクフェス発のスクールアイドルがガッツリ介入してきた6話辺りからもしかしてもしかするのか?と思ってました。

その伏線に彼方ちゃんの妹の遥ちゃんがアプリゲームスクフェスでは東雲学園という他校のスクールアイドルであることを利用してうっすら「スクールアイドルフェスティバル」というキーワードがこのアニメに存在することを以前から示唆させていた、と考えられていたとするとこれまた巧い、ですよね。遥ちゃんが馴染んだところで、藤黄学園姫乃ちゃんも堂々友情出演してきてて「開き直ってきたなぁオイ」とは思ってましたが。だってね、彼方ちゃんの掘り下げとして遥ちゃんを出演させるのはある程度仕方ないとはいえ、他校のスクールアイドルの存在をここまで描写するのは不自然といえば不自然です。別にそこを説明しなくても彼方ちゃんは掘り下げられたし、果林さんも手に汗握れたと思うんですよ。

 

今までアニメファンの間では別の世界線だと公然の理解があった(公式でも明言ありましたが)アニメラブライブ!とアプリゲームスクフェスが、第3世代ニジガクを期に初めて合致した瞬間です。

これは、これは実は結構大きな革新なのでは?と思いました。自分の中でKiRa-KiRa Sensation!!ですよ。マジで、マジでこの日が来ようとは。ぶっちゃけ後3話で幼馴染の仲も再確認してまとめた上で開催出来るとは思ってませんし、メタ的な話だとアニメ2期を開催の足掛かりとなる目下の目標にして邁進することになるんでしょうか?いやぁ心踊ってきましたね。俺はこの日までずっと、スクールアイドルを愛する全ての人が平等に歌う"晴れの日の歌"がラブライブ!で一番好きな歌だと言い続けた、その「一つの普遍的な答え」の正しさが報われる日が来るのでしょうか。夢のステージを、期待していいのでしょうか。

 

今のアニメニジガクの出来映えが本当に素晴らしく概ね好評だというのを踏まえると、期待していいのかもしれません。μ’sが出してくれた一つの答えを、Aqoursの弱さへの強さを踏み越え、虹ヶ咲が叶えてくれる。そんなシンデレラストーリーへの可能性が高咲侑という女の子一人によって仄めかされたことだけで、アニメラブライブ!ファンが今まで頑張って生きてきたことへの救済になりました。なので間違ってもボランティア1000人を集める展開にはなりませんし、学園を裏から事実上支配してスクールアイドル部を新設、海外からの独裁者が同好会に横暴な嫌がらせをするなんていう同人ゲームみたいな安っぽく軽んじられたシナリオなぞ、起こり得るはずもないでしょう。

 

(栞子ちゃんに関してはif絵里ちゃんっぽくて結構気に入ってるんだけどね)

 

 

 

どうなっちゃうんでしょうねぇ。アニメニジガクがいざ本筋を展開すると、こうも鮮やかに、しかも丁寧に、されど飛躍的にシナリオを展開させるとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★まとめ★

 

 

 

 

 

 

 

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「オートスナイプモード⁉︎」

(そのうち雷の呼吸とか霹靂一閃とかしそう)

 

 

 

はてさて、書き尽くしたのでまとめです。

 

 

といったものの、今回は歩夢ちゃん侑ちゃんの関係性の"確認"にまだ決着らしい決着がついていないので、

敢えて今回はまとめらしいまとめは書きません。恐らく暴かれるであろう11話で改めて書きますね。

 

第10話そのものに関してはまとめます。今回はいよいよソロ回が終わり、虹ヶ咲学園として本格的に季節も時間も進み始めた最初の一歩としては、合宿という高校生の日常の中のちょっとした非日常をテーマにキャッキャワイワイしながら侑ちゃんというアニメラブライブ!で初となる10人目のキャラクターがスクールアイドルフェスティバルという重要なキーワードを飛ばす、というかなり印象に残る回でした。そもそもアニメ1期10話という話数で合宿を敢行すること(場所や活動内容こそ全然違う・・・いや活動内容はみんな大体遊んでばっかだよな)自体がアニメμ’sアニメAqoursのパロディとしてファンを静かに唸らせましたね。

μ’sは先輩後輩の垣根を取っ払うことで絆を深め、Aqours梨子ちゃんを筆頭に夢に向き合うことの優しさと強さ、大切さを描きました。そして虹ヶ咲。定番、だけどオチが革新というのは斬新で、これは侑ちゃん歩夢ちゃんを応援することを通過点としてスクールアイドルみんなのことを好きになった共通のファン一号として正しく機能した上での躍進に他なりません。いやこの通過点というのが歩夢ちゃんにとって大問題なんですけど・・・

 

個人的に、歩夢ちゃんの幼馴染の想いが強すぎるのを重いとか怖いとかは思いませんでしたね。過去の思い出を逐一振り返って仲を再確認するのはまぁ・・・女の子にありがちですし。ただ軽率に百合として引っ付けるのは頷けないので、そこは憚った上で次回11話を引き締めてもらいたいものです。

その辺は次回!

 


というわけで、最後は視聴者ウッキウキだったナイトプールでの水着姿を何点かご紹介して楽しく終わりたいと思います。

 

 

 

 

 

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うへへ。アニメニジガクはボディラインやおっぱいとかお尻とかを過度に強調させずラフな作画で頑張っているから楽しく観れますね。まぁ自分性欲がヘボいので果林さんが過激なポージングとかしても鼻息荒くなるくらいですけど・・・

せつ菜ちゃんのお腹の陰が絶妙にフェチズムをくすぐっているとTwitterで専らの評判でしたが、自分はこのシーンで「だ、大丈夫しずくちゃん球技苦手なのに周りに合わせて無理してない?」とオロオロしてました。ね?性欲弱いでしょ?

 

侑ちゃんの水着、セパレートタイプかと思いきや背中で繋がってるんですね。だからパンツがオムツレベルでデカく見えるのか・・・と納得しかけましたがこのタイプでもパンツサイズが普通なのはいくらでもあるわけで、それを可愛いと褒めちぎる歩夢ちゃんのセンスが謎すぎる。い、色合いとか・・・?

 

パレオ型がいなかったのが意外。エマちゃんとかに着て欲しかったんだけどなぁ。全体的に高校生らしいというか、アダルティックな水着は無いのがちょっと残念!果林さんにレオタード履いてもらってキャッツアイパロディしてほしい。

 

え?胸の格差?いやいや、下手に浮輪とかで隠すから内心コンプレックスに感じr

 

 

 

 

 

 

 

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じゃ、この辺で筆を置きます。

次回も展開に熱視線‼︎

第11話、Don't miss it!!(ぴったりなのがあった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いとふゆ

 

 

         (15180文字)

 

 

                                 written by Sunny Road

 

 

 

 

 

 

 

前回、第9話の感想はこちらから↓

 

 

https://elysia-sunny.hatenablog.com/entry/2020/12/05/113154